見る前に注意して欲しいのは、これは確実に胸糞動画だということだ。
特に浮気された経験のある人は、浮気された側に感情移入してしまうと思う。
ただ、浮気した経験のある人は、苦い思いしてでも見て欲しい。
「どうして浮気をしたの?」
どちらの動画も、男性が浮気をした側、女性が浮気をされた側だ。
本当に胸糞なんだけど、男性は、女性側の問題や2人の関係性、価値観の違いなどを言い訳として述べている。
「全てお前が悪いんじゃろうが!!!」
と、完全に部外者のくせに憤りを感じずにはいられない。
しかしこの動画の趣旨は、男性に言い訳を述べさせるというところにあるので、ここは堪える必要がある。
女性たちは涙を流しながら静かに話を聞いている。しかし恐らくこの女性たちも、恋人関係にあるうちは自分の思いの丈を相手に伝えていたのだろう。
「人のせいにしないで」「あなたが信用できないから悪いんでしょう」「なぜ私と向き合ってくれなかったの」「私のことが大切じゃないってことでしょう」、、、
この女性たちが静かに話を聞くことができるのは、浮気から少し時間が経ち、
・もう言いたいとは言いたくした、怒りは十分にぶちまけた
・言いたいことを言ってもアホには伝わらない、問題は解決しない
と気づいたからだと思う。
浮気を問い詰める時は、怒り狂うより、静かに泣いていた方がいい
作用・反作用の法則
誰しも義務教育で教えてもらっている。浮気の話し合いも正にこれだと思う。
言い合いのバランスが均衡していたら、ただの衝突になってしまう。怒りしか出てこない。
もちろん、いったん怒りをぶつけなければ気は済まないと思うし、そうする時間も必要だと思う。しかし怒りをぶつけてもスッキリしないことの方が多い。
言ってやりたい500万個の正論や罵倒を抑えて頷きながら静かに泣く。
すると相手も、自分が相手を傷つけてしまったと気付く。自分の非を振り返り始める。言い合いなんかしなくても、悪いのは圧倒的に浮気をした側なのだから、とりあえずはその事を認識してもらうことが必要だ。
浮気をされていちばん相手にわかって欲しい事は、自分は傷ついたということ。
痛みを理解できる浮気野郎はいない。
これが分かるのは、浮気された事のある人だけだ。
しかし、この痛みを伝えなければならない。
浮気が悪いことであるのは、浮気はパートナーを傷つけるからだ。
浮気した側が様々な理由を述べても、傷つけた加害者であることは事実だ。
傷つけた、傷つけられたの確認をした上で、
今後の2人の関係性を考えなければならない。お互いに、関係を続けていきたいのか、それとも終わりにしたいのか。
ちなみに、私のオススメは別れることですが。
相手が傷つくことを平気でするような人は、想像力にかけてる。人の痛みが分からない上に、たぶん恋人のことを好きではない。
ただ、別れる以外の選択肢の可能性があるのならば、この動画のように、浮気をされても喚かず怒鳴らず、静かに話し合う時間が必要だと思う。
「どうして浮気をしたの?」
あらためて、
こんなに辛い質問があるだろうか?
浮気した側だって、たいした理由なんてないに決まっている。
全て、パートナーと真摯に向き合えなかった言い訳としか思えない。
この動画を見て鑑賞に浸りながら、
改めて浮気の悪について考えてしまった。