「青いベンチ」のノスタルジーに浸る

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この声が枯れるくらいに

君に好きと言えばよかった

 

この曲がリリースされたのは2004年。

私は中学生だった。

好きな曲のCDは買う時代だった。

私はこの曲が入ったアルバムを近くのゲオでレンタルして、MDに落とし込んで聴いていた。

 

この曲を聴くと必ず思い出すことがある。

 

 

憧れていた青山先輩が、この曲が好きだった。

よく口ずさんでいるのを知っていた。

 

青山先輩は、野球部のキャプテンで、生徒会に入っていて、学校でも目立っていた。

青山先輩が付き合っていた彼女は、可愛くて明るいバスケ部の先輩だった。

 

二人はお互いに部活が終わるのを待って、校門から出てすぐの裏道みたいなところで、手をつないで、少し話をしてから帰っていた。

全校生が知っているカップルだった。

 

誰が見てもお似合いの理想のカップルで、

恋愛経験のない私からしたら大人に見えて、キラキラしていた。

青山先輩のことは思わず目で探してしまうくらいには好きだったけれど、その二人がお似合いすぎて、付き合いたいとは全く思わなかった。

 

中学生にしては長くて、その二人は1年くらい付き合っていて、中学3年生の秋くらいに別れた。

 

卒業式の日。

卒業生が、後輩たちへのメッセージを書くボードがあって、友達と見に行った。

青山先輩のメッセージには

 

「この声が枯れるくらいに

君に好きと言えばよかった。

みんなは後悔しないで!!」

 

と、書かれていた。

 

 

青い!!!青いよ!!!!

 

今考えると青臭くて、愛おしい。

青山先輩は恋愛に酔っていたんだなーと思う。

 

でも、青山先輩に憧れていた当時の私は、胸キュンが止まらなかった。

あんなに素敵な先輩が、終わった恋に傷ついている。なんて切ないんだろう。

と、思っていた。

 

全校生徒に向けて少女マンガ的恋愛を公開してくれた青山先輩はとても偉大だし、当時は本当にかっこいいと思っていた。

 

 

時が経ち、こんなに捻くれた大人になってしまった。

でもこの曲を聴くと必ず青山先輩を思い出すし、あの時のキュンを思い出す。

 

この声が枯れるくらい好き言えばよかった恋愛はあったかな、、、、

 

 

 

ないな。